母親がスコアラーをすることが義務化されているところがあると、見聞きしたことがあります。
スコアってマニアックで、好きじゃなければできませんよね。
うちのチームでは、誰でもスコアラーができるように、スコアをできるだけ簡略化していました。
そこで今回は、必要最低限・どこまで簡略できるか?
ということに言及していきたいと思います。
スコアラーの心構え
監督が現場にいるのだから
「スコアは監督が試合を思い出すツールのひとつ」
くらいに思って、気楽に書きましょう。
大丈夫です。
監督も選手も結構覚えています。
ボールカウント
ストライク | ○ |
ファウルボール | ー |
ボール | ▲ または ● |
試合を左右するピッチャーの球数を把握するため、最低限の記録は必要です。
ストライク、ファウルボール、ボールの3つだけ記録します。
それで球数を数えることができるので充分です。
打席の記録
三振 | K |
振り逃げ | KP |
スリーバント失敗 | BTK または ◇K |
バント | ◇ |
ヒット | 1番初めに打球を触った守備番号と赤線 |
フォアボール | B |
デッドボール | DB |
エラー | Eとエラーした守備番号 |
三振
空振りだろうが、見送りだろうが、三振です。
区別しません。
ただし
振り逃げは、三振でも出塁できてしまうし、
スリーバント失敗は、作戦失敗なので、
この2つは分けて書いても良いと思います。
ヒット
ヒットはどこにボールが飛んだかわかれば良いです。
一番はじめにボールを触った守備番号を書いてください。
その後のドタバタは監督の記憶にお願いします。
その場で指揮を取っていた監督なら、このスコアを見て状況を思い出せるはずです。
(たぶん)
四死球
フォアボール、デッドボールの四死球は省略しようがないので、普通に書きます。
申告敬遠は「申B」と書きますか?
分かれば良いんですよ、監督しか見ないんだし!
エラー
エラーも「E」と守備番号だけ書いておきます。
送球エラーだろうが、捕球エラーだろうが、エラーはエラーです。
いちいち区別しなくても良いです。
迷ったら
- 打球がグローブに当たったら、エラー
- 打球が身体に当たったか、股の間を抜けたらエラー
くらいの目安で付けてれば良いです。
監督は「これ、ヒットにしたのか」と思うかもしれませんが、そう思ったのなら覚えてるってことです。
監督の記憶を呼び起こす資料として、そのスコアは充分機能しています。
盗塁、牽制、盗塁死
盗塁 | S |
盗塁刺、牽制刺 | ケ |
挟殺 | ハ または は |
盗塁
盗塁にタイミング記号なんて書く必要ありません。
タイミングまで知りたい方はビデオ撮影してください!
それくらいの気持ちで堂々とスコアをつけましょう。
スチールの「S」
盗塁や牽制でのアウト
牽制成功なのか盗塁失敗なのか、そんなのはどっちでもいい…。
ランナーをアウトにしたということさえわかれば!!
牽制の「ケ」
挟殺、ランダウンプレイ
ウチのチームでの挟殺(ランダウンプレイ)は、選手とスコアラーを混乱に陥れる「チャンスはピンチ」の名言と共に恐れられているプレイです。
ほぼ、確実に進塁されてました…練習しようね。
で。そんな混乱の中、ボールが誰の手を渡り歩いたかなんて、いちいち書いてられません。
潔く書きましょう!
「ハ」と…!
「は」でもいいよ。
これは「挟んだよ」っていうことです。
○で囲むと、記号っぽくなりますよ!
パスボール、ワイルドピッチ
ワイルドピッチ パスボール | PB または WP どちらかで統一 |
どちらかで統一します。
うちのチームは全て「PB」で統一していて、ワイルドピッチかパスボールかの区別はしていませんでした。
なので、PBと記録されていても、それは捕手のミスばかりではないという前提です。
ただ、タイミング記号を使わないので
複数のランナーがいる時にバッテリーミスが起こると、スコア上のPBが実際より多くなってしまいます。
「PB①」のように、番号を振るとスッキリします。
ボークなどのあまり使わない記号
ボーク | BK |
守備妨害 | 守妨 |
打撃妨害 | 打妨 |
走塁妨害 | 走妨 |
ポテンヒット フィルダースチョイス | もう、いっそ書きません 普通に打球の行方を書くだけです |
とはいえ、すべては監督次第
結局は、監督が望めば、詳しくせざるを得ないのがスコア。
私は今まで3人の監督のもとでスコアを書きましたが、注意を受けたことはありません。
守備位置の変更や、打順を飛ばしたことがあるにもかかわらず!!
監督に恵まれました!
保護者がスコアラーをしているチームなんて、どのチームも寛容だと思います。
ちゃんとしたスコアをお望みなら、専属スコアラーがいますよ。
(そーだ、そーだ!!)
それくらいに思って、気楽にスコアをつけてみてください。
おもしろくなってきたら、だんだん詳しくやっていきましょう♪