今日は牽制や盗塁についてお話します。
ランナーがからむアウトやエラーって、なんかよくわからないんですよね。
盗塁失敗でアウトになったのと、牽制でアウトになったのは一緒じゃないの?
そんな話です。
↓ 記号だけ確認される方は、こちらをどうぞ♪
記号 | スコア |
S | 盗塁 |
CS | 盗塁刺(盗塁失敗) |
ケ | 牽制死(帰塁失敗) |
TO | タッチアウト |
FO | フォースアウト |
< | 牽制(ピッチャー) |
◁ | 牽制(キャッチャー) |
では、ランナー絡みのスコアについてお話しますね。
ランナーの進塁は、何番バッターのときかを明確に
到達した塁の場所に、誰の打席時に、どういう理由でここまでたどり着いたかを書きます。
バッターの打席結果による進塁は、( )内の打順番号で記録
例)4番バッターのフォアボールで押し出されて
3番バッター(一塁ランナー)は二塁へ
例) 4番バッターがセンター前ヒット。
このヒットで、3番バッター(一塁ランナー)は二塁へ。
4番の打席結果見れば良いので、ランナーのスペースでのボールのゆくえ記録は省きます。
その他の要因で、バッターの打席結果以上に進塁した場合
例)送球時に捕球エラー発生して、一塁ランナーは二塁で止まらず三塁へ
一塁ランナーの
一塁→二塁の進塁は、4番バッターの打席の結果。
二塁→三塁の進塁は、エラーの結果。
これらはひとつのプレイで2塁以上進んだので、矢印でつなぎます。
一方、4番バッターが一塁に到達した理由はセンター前ヒットだけなので、ここではその後の送球については触れない。
※8の右に「-」を書くことで「センター前ヒットのあと、何かがあった」という匂わせをしています。
盗塁(スチール)の記録。単独・ダブル・トリプルスチール
スチールstealの「S」
タイミング記号を使うと、どのタイミングで盗塁したかも記録できます。
↓(参考)タイミング記号の使い方についてはこちらの「牽制のタイミング」に詳しく書きました。
例)4番バッターの2球目投球時に3番バッター(一塁ランナー)スタート。盗塁成功。
同時スタート切った盗塁を明記する記録のしかたもあります。
- ダブルスチール「DS」 2人のランナーが同時に盗塁。
- トリプルスチール「TS」 3人のランナーが同時に盗塁。
盗塁刺とは、盗塁をアウトにすること
盗塁失敗。
先の塁へ向かっている途中のランナーをアウトにすることを盗塁刺と言います。
「CS」 キャンセルcancel スチールstealかな?と思っていたら「catch stealing」だそうです。お恥ずかしい…
例) 4番バッターの2球目の投球時に一塁ランナーが二塁へスタート。見送りストライク直後にキャッチャーが二塁へ送球、ランナーアウト。
→盗塁刺(盗塁死という人も)
盗塁を阻止しようとしたけど、セーフだったとかエラー発生したとか
盗塁を阻止するために送球したが…
うまく捕球できず、セーフになってしまった
盗塁阻止がうまくいかなかった場合は、ただの盗塁成功です。
例) 2球目の見送りストライク直後に、盗塁を阻止するために2塁へ送球したが、ショートが捕球ミス…盗塁されてしまった
→ただの盗塁
「抜群の送球だったのにショートが…」と言っても、その捕球ミスはエラーでも何でもありません。
その捕球ミスを呼んだ好走塁だったと解釈します。
エラー発生。さらに進塁されてしまった
盗塁成功どころか、さらなる進塁を許してしまった場合は、エラーになります。
例) 盗塁を阻止するために送球したが…ショートの捕球エラーで、一塁ランナーはそのまま三塁まで行ってしまった。
一塁→二塁は、ただの盗塁。
二塁→三塁は、エラーによる。
ひとつのプレイなので、矢印でつなぐ。
牽制が決まって、ランナーアウトの場合(帰塁アウト)
「ケ」牽制死は、もといた塁に帰るところをアウトにされることをいいます。
例) 4番バッターのとき、一球目空振りストライクのあと、ピッチャーがファーストへ牽制。一塁ランナーアウト。
牽制球を投げたけど、エラーになった場合
例) ピッチャーがファーストへ牽制球を投げたけど、ファーストが捕球エラー。ランナー二塁への進塁を許してしまった場合
牽制エラーで進塁されたら、エラーの記録をします。
牽制の記号は不要です。
牽制の記号は、牽制が成功したときだけ使います。
牽制球を投げたけど、状況に変化なし
ピッチャー・ファースト間の連携が上手くいかず、エラーみたいなプレイになったとしても、ランナーの位置が変わらなければ記録しなくて良いです。
私は、牽制球を投げただけで、アウトや進塁が発生しない時は記録しないのですが(ゴチャゴチャするから)、もし記録するならこう書きます。
例) 投球1球目のあと、ピッチャーが牽制(<)
例) 投球2球目のあと、キャッチャーが牽制(◁)
何事もなかったので、タイミング記号は要りません。
「<」は、牽制上手いピッチャーのときの牽制刺や、ピッチャー・ファースト間が不安定でエラーによる進塁があったときに、結構使います。
- 投球と投球の間に牽制をするのはピッチャーがほとんど
- 投球後すぐに牽制するのはキャッチャー
なので「<‘」はピッチャー、ボールカウント記号に「‘」ついてるのはキャッチャーということで区別つきそうな…。
しかし、リードが大きいとか、ランナーが油断しているとき、投球と投球の間に、キャッチャーが牽制球を投げることもあります。
やっていくうちに「あった方が良いな」と思ったら使います。私の場合は、今のところはスペースの問題で、何事もなかった牽制を記録することは無さそうです。
ランナーを挟んで、行ったり来たりのランダウンの場合
ランナーを、塁間で複数の野手がアウトにしようと挟んで追いかけるアレです。
ゴチャゴチャしますが、アウトになるまでのすべてのボールの動きを書きます。
例) ピッチャーが飛び出した一塁ランナーに牽制。
ボールはその後、ファースト→セカンド→ピッチャーの順で、最後はピッチャーがタッチアウト
ランダウンは打球処理時でも牽制時でも発生し、ものすごくゴチャゴチャするので、ボールの動きをスコアブックの余白にメモしながら追いかけます。
アウトになるとか、進塁を許してしまうとか、スコアに書くようなイベントになったら、余裕がある時にメモをスコアに清書します。
ランナーが元にいた塁に戻ったら、何もなかったのでスコアに書くこともありません。
先日、ランナーが5往復するランダウンを見ました。
もう…ランダウンの練習してっっ!
書くの大変だから!!
ランダウンは盛り上がるけど、スコアは大変です。
ランダウンが始まったら頑張ってメモするしかない。
がんばりましょう!
タッチアウトとフォースアウト
「TO」はタッチアウト。
めったに書かないけど気が向いたら書いてます。
対になるのは「FO」 フォースアウト。
タッチしなくてもボールを持ってる野手が塁を踏んだらアウトになるアレです。
実はこの記号は使ったことないです…。
まとめ
私はランナーが絡むスコアは書き方が分からず、すっっごく調べました。納得ができる書き方に落ち着くまで時間もかかりました。
この記事がお役に立てたら嬉しいです。